「目で見える」ということ
「目」と向き合う
「目で見える」とは、どういう現象なのかを意識したことはありますか?
目の機能をカメラに例えると
- 水晶体→光を通すレンズ
- 網膜→レンズを通過した光の像を記録するフィルムやCCD
と表現することができます。
目に入ってきた光は、水晶体で屈折し、ピント調整をされて網膜に到達します。
網膜が受け取った視覚情報が、視神経→脳と伝わっていくことで、私たちは目で見えた情報を認識できるのです。
屈折異常とは
ピント調整に不具合が生じている状態
カメラと同様に、目も近くのもの・遠くのものを見るときには、ピント調整が必要です。
レンズの役割を果たす水晶体は、毛様体とよばれる筋肉を動かすことで、光の屈折力を変えることができます。
- 近くを見るとき
→水晶体を厚くして屈折力を高くする。 - 遠くを見るとき
→毛様体の緊張を緩め、水晶体を薄くして屈折力を低下させる。
見たい対象物との距離によって、それらの機能が働き、さまざまな位置にあるものをピントが合った状態で見えるのです。
しかし、この調整が正常にできないと、網膜に届く像にはピントが合いません。
屈折異常によって、ぼんやりと、視界がぼやけて見えてます。
屈折異常は、
- 近視
- 遠視
- 乱視
大きく分けて、この3つに分類されます(正視:ピントが合っている状態)。
近視
- 近くを見るとき→ピントが合うためよく見える。
- 遠くを見るとき→ピントが合わず、見えにくい。
近視は、遺伝や環境によって生じる場合もあります。
10~15歳くらいに発症する方が多い近視です。それ以外にも病的近視があります。
遠視
- 近くを見るとき→強く調節をしないとはっきり見えない。
- 遠くを見るとき→少しのピント調整で見える。
屈折力が弱く網膜より後ろでピントがあってしまう状態を遠視といいます。
遠くでも近くでも調節が必要になるため、目が疲れやすいです。
乱視
乱視は屈折力ではなく角膜などの「ゆがみ」が原因となっている屈折異常です。
角膜にひずみやデコボコが生じ、目に入ってきた光が一カ所で焦点を結ばない状態になっています。
乱視は、正乱視と不正乱視の2つに分類されます。
- 正乱視:角膜がひずんでいるもの
→ 縦・横・斜めで屈折力が変化し、焦点を定めることができない。 - 不正乱視:角膜表面がデコボコゆがんでいるもの
→ 近視や遠視をともなう症例が多く、炎症や外傷などによって起こるケースがある。
当院で行う屈折異常治療
たかはし眼科では、患者さまの目の状態に合わせて精密な眼科の各種検査を行っています。
また、各種検査で得たデータをもとに、眼鏡やコンタクトレンズの処方も可能です。
検査結果に応じて、目の症状や状態に合わせたお薬(点眼薬・内服薬)を処方させていただきます。
「目」の不具合や疾患を防ぐためには、普段の生活習慣の見直しとその環境整備がとても大切です。
当院では専門医と専門スタッフが、日頃気を付けるポイントなど具体的なアドバイスをさせていただきます。
患者さまの「目」の健康をお守りするためにサポートしますので、目にお悩みを抱えている方は一度当院までご相談ください。
日常生活に支障をきたす前に
近視・遠視・乱視の方は、日常生活にさまざまな支障が生じ、不便を感じていらっしゃるはずです。
- 目が疲れやすい。
- 見えづらくなってきた。
- パソコンやスマートフォンを使う頻度が高い。
など、視力の低下や重度の眼精疲労は、心身にさまざまな影響を及ぼします。
眼鏡・コンタクトを正しく使用する
用途や度数が正しくない眼鏡・コンタクトレンズを使い続けている方は注意が必要です。
- 目の疲れ
- 視力低下
の要因となります。
眼科で定期検査をした上で、正しく使用するように心がけましょう。